陽と月との間で―明日をのぞむ―

私の物語と私の考えたことを私なりの言葉で紡ぎます。

「はじめまして」に代えて

「時間って本当は『円』なんじゃないかな?」

 今日、青い空と美しく咲き始めた花々を眺めながら、ふとある哲学者の言葉を思い出しました。そしてこの言葉の深さに心が動きました。

 

 私たち現代人は時間を直線だと思い込んでいます。過去は二度と還らず、未来へ向かって一直線。不可逆的な一方通行としての時の流れ。

 若い頃はまだ、直線的な時間が気になりませんでした。辛い過去は早く忘れて、新しい未来に飛び込みたい。一日でも、一時間でも、そして一分でも、未来が待ち遠しい。明日のあることを信じて疑いませんでした。

 しかし、最近は少しだけ変わりました。「時間は円」という思想に心惹かれるようになりました。朝が来て、昼になって、夕方が訪れ、夜を迎える。そしてまた朝が。

春が過ぎ、夏を過ごし、秋を楽しみ、冬を恨みつつ、そしてまた春の訪れを喜ぶ。時間は決して一直線に行き過ぎるだけのものではなく、再び私に訪れてくれる。そんな優しい時間のあり方を素敵だな、と思える歳になりました。

 私は再びブログを始めます。かつてブログで得た友情。勇気、そして愛。それらは過ぎ去るものとしてではなく、再び巡ってくる「円」としてブログを綴ります。あっ、もしかして「円」と「縁」は同じ心から発した言葉なのかもしれません。

 ご挨拶が申し遅れましたね。

 私は横溝のぞむと申します。このブログで円環の時を慈しみつつ、新しい友との出会いに心躍らせているおじさんです。どうぞ宜しくお願いします。